信頼できる取引相手であるために必要なことは以下の3つです。
1 あらゆるトラブルを解決してきた経験を持っていること
2 最新の情報に通じていること
3 人格において優れていること
不動産業界に長くいても、トラブルを避けて生きてきた人と、解決して生き延びた人では、物事への向き合い方が180度異なります。リスクを取ってきた人だけが、逃げられない問題に向き合わなければいけない人の拠り所となりえます。
自分の成功体験に執着し、新しい環境や事業分野に取り組めない人がいます。現在から将来へ向かう人にはそのような人はたいてい役に立ちません。
あらゆる経験・知見において優れた人物であっても、利己的な目的のために狡猾な人物を信頼すると、騙されたことにすら気づかないうちに、根こそぎ奪われ、それを取り返す機会すら与えられません。研ぎ澄ませた武器を、自分自身のためだけに使う人物と、自分を頼る人を守るために使える人物とを見分けられなければなりません。
しかし、実に残念なことに、狡猾な人物とそうではない人物を簡単に見分ける方法はありません。ただ、おそらく守るべきものがある人、公開された実績を積み上げている人は、それを失ってまで悪事に手を染めることはないのかもしれません。そうした意味で、長年の実績を公開できているかどうかを調べるために時間を惜しむべきではありません。